子宮頸がん

子宮頸がんについて

当院、坂本産婦人科クリニックは、玉名市の子宮頸がん予防ワクチン委託医療機関になっています。
子宮頸がんは女性特有のガンとしては、乳がんに次いで多い病気です。
発症する年齢は30~40代の人が多いのですが、ここ数年は20代~30代の若い女性で発祥する人が急増しています。

特に20~30代では1位になっています。
日本では毎年約1万人が子宮頸がんにかかっているといわれています。

子宮頸がんは、子宮の入り口部分にできるガンです。
子宮がんには、子宮の奥で発生する「子宮体ガン」と子宮の入り口で発生する「子宮頸がん」の2種類があります。
この2つの病気は、原因も主な発症年齢も異なります。

子宮体ガンは閉経後の50代以降に多く、エストロゲンという女性ホルモンが原因になります。
一方、「子宮頸がん」はヒトバピローマウィルスという女性ホルモンが原因です。

ヒトバピローマウィルス(HPV)はとてもありふれたウィルスで、性交渉の経験がある女性の80%以上が50歳までに感染を経験するといわれています。
HPVには100種類以上の型があるのですが、そのうち15種類程度がガンを引き起こす可能性がある高リスク型と呼ばれています。
このうち「16型」と「18型」が原因の65%を占めています。

感染してもすぐに発症するわけでもなく、症状も現われません。
多くの場合は人間の免疫力でウィルスが自然に体から排除されます。
しかし、この機能が上手く働かずにウィルスが子宮頸部に残り長い間感染していた場合に、その部分の細胞が5年以上かけてガン細胞へと進行していくことがあります。

初期には症状が殆ど現われないところが子宮頸がんの恐ろしさです。
気がついたときには既に進行していたというケースも少なくありません。

病気が進行してから現われる症状としては、以下のようなことがあります。
1)性交渉の時に出血する
2)生理に関係ない出血がある
3)茶色のおりものが増える、悪臭を伴う
4)下腹部や腰が痛む

発見が早ければ、至急の摘出などをせずに、子宮を守れます。

子宮頸がんの進行は、0~5期に区分されています。
子宮頸部の上皮内にがん細胞がとどまっている0期のうちに発見できれば、子宮を温存する治療ができ、治療後の妊娠や出産も可能です。

HPVは子宮頸がん以外の「外陰上皮内腫瘍」、「膣上皮内腫瘍」、「尖圭コンジローマ」といった病気を引き起こすこともあります。
妊娠している女性が尖圭コンジローマを発症していると、母子感染で、子供が再発性呼吸器頭膣症(RRP)になることがあります。

子宮頸がんを予防するには、ワクチンによる予防接種と定期的な検診が必要です。
現在、日本で接種できるワクチンは2種類あります。
1つはHPVの16型と18型の2つに対して感染予防効果を持つものです。
もう一つは16型、18型に加えて尖圭コンジローマの原因となる6型、11型と4つの型に対して感染予防効果を持つものです。
ワクチンは、医師と相談して選んでください。
十分な予防効果を得るためには同種のワクチンを3回接種することが必要です。
なお、妊娠中の方は接種できません。

ワクチンを接種した後に、注射した部位が腫れたり痛むことがあります。
これは、体の中でウィルス感染を防御する仕組みが体の中で働いているために起こる症状です。
通常は数日程度で治まります。
重い副反応として、まれに、過敏症反応などが起こることがあります。

ワクチンによって100%予防できるとは限りません。
ワクチン接種によって、すでに生じた病変の進行予防効果は期待できません。
ワクチンの有効性が示されている期間は限定されますし、追加接種の要否について明確な判断基準などは設定されていません。

当院、坂本産婦人科クリニックでも予防接種を行っています。
最近は玉名郡市だけでなく、山鹿から来られる患者さんも増えてきたような気がしています。

産婦人科で予防接種をすると、その問診等の際に、他の婦人科系の病気を早期発見できる可能性が高まり、安心です。

 


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